「修羅場」新築の家が建っていく様を毎日見ていると・・・

住宅地の中で、古い大きな家を更地に戻して2軒の家が建っているところでした。

毎日通っていたので、徐々に出来ていくのを少し楽しみにしていたのですが、ある日1階外壁のタイルを金属のヘラで剥がしているのを見かけました。

 

「表札でもつけるのかな」

 

2、3枚剥がしているところだったので、そんな想像をしながら通り過ぎたのですが、次の日見ると壁に貼ってあったタイルが全部剥がされていました。

 

「わぉ、全面かよっ」

 

次の日に通ると電気工事の配線が壁から出ていて、上部、下部、側面と数多く出ていたので、

 

「あぁ~これ、タイル貼る人がやらかしたんだなぁ」

 

思い出してみれば、『2、3枚のタイルを剥がしていた30代の人は不機嫌そうな顔してたし、20歳そこそこくらいの人は、まだ一枚も剥がれていないタイルになんとか金属のヘラを差し込もうとしていたけど弾かれていて、でも30代の人には聞くに聞けない雰囲気だったなぁー。』と、だいたい、最初に思った「表札をつけるために2、3枚タイルを剥がす」っていうのも、他の家を見ると外壁の上から付けているし変だと思っていたんです。

 

「新しいタイルを貼るところは見ていないけど、タイルを剥がした後のガタガタになった壁のモルタルを平らに削ってから張り付けたのかな」

 

と想像しながら歩いていると、タイルと外壁吹き付けの間にあるタイル2列が段差になっています。

 

「あぁ~、なるほどな」

 

見ていないので想像をフル稼働してみます。

 

モルタルを削るとなると粉末の飛散防止用の覆いをしないといけない。この家は道路ギリギリまで迫り出しているから、道路使用許可も取らないといけないし、通行の安全を確保するガードマンさんも雇う必要が出てくるし、工事日数も増えてしまうな、デコボコのモルタルを削るんじゃなくて上から塗ったんだな、そのせいで外壁吹付との段差が大きく出来てしまい、緩和するために外壁吹き付けの上に新たにタイルを2段貼ったわけだ、でっ、上部2段とそれ以外に段差があるわけね』

 

よく見れば、最初は1種類の薄い色のタイルだったのに、今は3種のタイルを組み合わせた濃い色のタイルに代わっている。そのタイルは隣の家のタイルと同じになってるし、予算的にも色々あったんだろうなぁと想像しながら歩いていると、ここでやっと気づきました。

 

『あぁ、これって、あの若い大工さんが先輩に聞くことも出来ずにタイルにヘラを打ち付けて跳ね返されていた時の微妙な顔が修羅場だったのか』

 

すべて想像です。最初からこういう工法だったのかも・・・ないかっwwww